三田市 市民活動情報サイト「きっぴーねっと」ブイブイの森クラブ活動紹介環境・まちづくり三田祥雲館高等学校の生徒さんによる里山学習が行われました

三田祥雲館高等学校の生徒さんによる里山学習が行われました

公開日:2024年12月05日 最終更新日:2024年12月06日

11月23日午前中は定例活動日でした。午後から高校生の皆さんが実習に来られるので、実習地に近い「サザンカ広場」に休憩用の竹ベンチを急遽作ることにしました。

サザンカの花は咲き始めたばかりです。

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ベンチ用の竹の伐採から始めましたが、みんなで協力すれば、意外と早く出来上がりました。

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試しに座っています。座り心地はいかがですか。何人か座ってもたわむ事なくしっかりと出来上がりました。

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完成しました。中央の黒く見える幹がサザンカです。かなり大きなサザンカだとわかると思います。花が満開になると本当に見事です。ここでゆっくり座って鑑賞したいですね。

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午後、1時から三田祥雲館高校の生徒さんの里山実習が始まりました。

「里山の役割を知り、里山の保全の必要性について考える機会とする。野外活動を通し、自然との関わり方を学ぶ。」がテーマです。

午前中、人と自然の博物館にて橋本先生より里山の歴史と現状、問題点について学習をされたとの事です。

燃料として薪や炭が使われていた時代には人によって里山は管理されていました。ガスが使用されるようになると里山に人が入る事が少なくなり、どんどんと

荒れて生物多様性も失われてしまいました。さらに南公園(ブイブイの森)の場合にはニュータウンが完成した後も2017年までずっと立入禁止区域でしたので、

コナラ林に竹がどんどん侵入し荒れ放題でした。常緑樹も大きく成長し暗くなってしまっていたのです。私たちの伐採活動により少しずつ明るい森を取り戻しつつあります。

里山管理の手法として今日は、常緑樹の伐採を体験して頂きました。

まずは、デモンストレーションにと大きめのアラカシを切ってみる事にしました。

安全に伐採する方法として、受け口と追い口の作り方を人と自然の博物館の橋本先生にご指導頂いているところです。

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アラカシが倒れる瞬間は歓声が上がりました。生きている木が倒れるのを初めて見た生徒さんも多かったと思います。

ところが、このアラカシ思ったより葉が茂りすぎていたようです。枝葉はできるだけ細かく切り、その場に積んでおくのですが、処理に相当時間がかかりました。

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太い枝も皆さんに交代で切って頂きました。ノコギリの使い方に最初は苦労していましたが、腰を入れる、引く時に力を入れる、ノコギリの刃が当たる部分を意識して回し切りをする

などベテランのアドバイスで段々と上手になってきました。

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デモンストレーションのはずのアラカシに時間がかかってしまい、残り時間はわずかとなってしまいましたので、班ごとに分かれて一人で切る事のできる程度の低木を伐採してもらいました。

始めは青空だったのに途中で二度しぐれてきて、ゆっくりベンチで休憩もできませんでした。

 

生徒さんからは、天気の急変に驚いた、1本の木を切るだけであたりが一気に明るくなった、

また伐採の方法や道具を使う時のコツがよくわかった、木の特徴を覚えながら切る事ができたなど嬉しい感想を頂きました。

今、三田の周囲の山々は紅葉でとても美しいです。この晩秋の風景はいつまで見られるのでしょうか。

今日の実習が次世代の方々によるこれからの里山管理を考えていくきっかけとなれば幸いです。

皆さん、お疲れ様でした。

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