花の里公園奉仕団 1月7日 始まりました。余生なほなすことあらむ冬苺 水原秋櫻子
明けましておめでとうございます。最高7度、加えて、風が強く、弁当の時間、風の通る道路沿いはひときわ寒く、食事を早々に切り上げて森に戻りました。女性陣に加え、風邪などで休み、10名の活動でした。落葉樹の落葉は、くどい言い方ですが常緑樹は残っていますので、ほぼ終わり、明るい森が広がっています。シンと静まり返った森に伐採の音が響きます。ま、神聖な感じのする良い正月です。
何もかも枯れているような森の中に、赤い実をつけたフユイチゴを見つけました。柄にもなく、俳句欄を見ると、「余生なほなすことあらむ冬苺 水原秋櫻子」を見つけました。よく分かりませんが、今の我々にぴったりだなと表題にしました。
作業は常緑樹と竹林の伐採を行いました。丘の中央部は、下から押し寄せる竹林と、守勢の常緑樹落葉樹混交林、戦いの最前線の形です。竹と常緑樹を伐採することで すっきりした森になります。見ためには大変ですが、比較的細い竹、木が多いので進行しやすい面もあります。また、後のすっきり感も抜群です。
枯れた径15㎝はありそうな太い竹を切り倒したところ、上部がスギの頂部にかかってしまいました。竹の高さは30mはあるでしょう。50年はかかったであろうスギの高さに、1年で追いつく竹は凄いですね。伐採木が他の樹に寄りかかり、倒れない状態では、その後の再伐採時、倒れる方向が予測できず、大変危険です。ただ、竹、特に枯れたものは軽く、倒れる方向の予測が可能なので、一人で対応可能です。特にこの竹は上部でツタが絡みついていないので作業が容易でした。
冬の山は「生」が影をひそめるので、何かないかと見ていましたら、見つけました。フユイチゴの実です。10個ほど見つけました。この時は食べる勇気がなかったのですが、大丈夫だとわかったので今度トライします。キイチゴの仲間で、冬が旬で、俳句の冬の季語です。場所は丘陵の中の窪地になる場所でした。他の斜面にはなく、窪地でやや湿潤なため生えているのでしょう。この窪地は、小さな沢の形状をしていて、この中には大きな倒木が多くみられ、植生も周りの丘状地とは違っています。地下で何か起こっているのか、面白い場所です。やや単調な丘陵斜面の中で、地形、植生とも、違っています。
余生なほなすことあらむ冬苺 水原秋櫻子
https://www.mysai.net/cgi-bin/kaisetsu_disp.cgi?kisetsu_cd=4&kisetsu_kbn_cd=0&bun_ya_cd=07&bun_ya_kbn_cd=03&kigo_no=0059
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